2009年2月13日金曜日

1938年 南京 2月13日

「南京の真実」(ラーベ著:講談社)より
2月13日
今日、アメリカ大使館を通じて、さらに次のような電報受領通知書を受け取った。

   ジーメンス・香港       1937年12月1日
 上海の本社から、貴君へ届けるようにと、以下の電報を受け取った。「了承できず。即刻漢口へ向かい、社のためを第一に行動されたし」    香港支社

午後、平倉巷で礼拝。リンカーンについてのベイツの素晴らしい説教。リンカーンの言葉はいろいろな点でそのまま現代に当てはまる。1863年のリンカーンの宣言が読み上げられた。
 きょうもらった1937年12月1日の電報受領通知書のことだが、私は絶対にこの時の電報を受け取っていない。あのとき、これ以上の危険を避けるように、場合によってはドイツ大使館が南京から移動する時に合流するようにと、電報で助言してくれたのだ。その上私に、これからどうするつもりか知らせるようにいってきた。
 当時私は次のように返信した。
「私は、国際委員会の代表としてここにとどまり、20万人以上の非戦闘員の難民区の設立にかかわるつもりです。」
 この電報でわかるように、中国本社はそれを了承していない。だが繰り返すが、12月1日付けの電報は私の手には届かなかったのだ。・・・・・・・

 あのとき、私は会社の言う通りにしたつもりだった。だが、それが実は先方の意向に反していたことが今になってわかったというわけだ!

 とはいえ、あの時会社が私にどうするつもりかと聞いてきたのは、あくまでも身の危険を避けることを前提にしたうえだったのかもしれない。だが、一方では電報を受け取らなかったのは良かったとも言えるのだ。義理堅い私のことだ、土壇場で決心を翻して、ジャーディン海運社の船に乗り込んだことだろう。そうなったら、ここに残ったジーメンスの中国人社員やうちの使用人たちがはたしてまだ生きているかどうか大いに疑わしいと思っている。
 思いがけず木箱が手に入った。私の「老百姓」、つまり庭の難民の中に指物師がいて、そのつてで20個ばかりまわしてもらえたのだ。箱だけではない、わらもだ、土砂降りの雨の中、難民が数人がかりで、3000リットルほどのわらを遠く漢西門の前から運んできてくれた。荷造りは指物師が無償で手伝ってくれた。わらは全部でたったの2ドル。そうなのだ、貧しい人との友情もやはりなにかしら役に立つものなのだ。いや、それどころか、今度のように非常に役に立つこともある。板など、今じゃ市場ではまず見当たらないからだ。

「南京事件の日々」(ヴォートリン著:大月書店)より
2月13日 日曜日
 今朝は激しく雨が降った。ついに重爆撃機の爆音が聞こえなくなった。咳が出て喉が痛いので、今日は家にいた。
 昨夜、真夜中ごろ4人ないし6人の兵士が私たちの洗濯場に近い農民朱の家に行き、激しくドアをたたいて「花姑娘」を要求したことが報告された。ドアを開けなかったので、最後に彼らは立ち去った。今夜その女の子たちが女子学院に戻ってくるのではないかと思う。
 午後三時ごろ将校2名、兵士1名、それに「傀儡協会」の中国人4名がキャンパスにやってきて、洗濯婦を4人見つけてもらえるか、と聞いた。30歳から40歳までの女性だ。報酬は米で支払うとのこと。彼らは、洗濯婦を迎えに明日の朝また来るという。それまでに何人かを見つけるために、できるだけのことはしよう。出入りの洗濯屋にも話したところ、彼は、夜に帰宅できるのであれば喜んで応じるとのことだ。妙な話だが、私が実験学校に戻る前に1人の女性がやってきて、その仕事をしたいと申し出た。私は、彼女が3人の兵士に強姦されたことをたまたま知っていた。間違いなく、彼女は勇気がある。
 ジョージ・フィッチが戻ってきているが、彼は、20万ドルの難民救援金の約束を取り付けている。問題は、どのようにすればそれだけの金額を賢く配分できるかだと思う。
 以前よりもたくさんの手紙と、同じくたくさんの包みが上海から届いた。友人たちは、私たちにとても親切にしてくれる。品物を買ってくれと頼むと、そうではなく贈り物をしてくれる。郵便局同然の仕組みがうまくまわり始めた。昨日私は、避難民のためにたしか20通の手紙ー大部分は上海の親族に送金を要請する手紙ーを送ったと思う。
・・・・・・
  
「Imagine9」【合同出版】より



想像してごらん、


戦争にそなえるより


戦争をふせぐ世界を。



Imagine,


A world that instead of


preparing for war,prevents

war.




コスタリカは1949年の憲法で軍隊をなくしました。
コスタリカのように武器を持たない国が 国際的に大きな強みを
発揮する事があります。
なぜなら、コスタリカは軍隊を持たない分、教育に力を入れ、人づくりをしているからです。
若者たちは、紛争が起きたとき、武力ではなく交渉や対話によって
解決できるということを、一人ひとりが子どものころからしっかりと学んでいます。
(コスタリカ/男性)


第九条【戦争放棄、軍備及び交戦権の否認】

1 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。


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